【最終更新日:2016/05/07】

解剖学10 【第二章:循環器系】 リンパ系

6.リンパ系

  • 全身の組織を構成する細胞と細胞の間は「組織液」で満ちている。
  • 組織液は主として毛細血管から血液の血漿が染み出したもの。
  • 組織液は「毛細血管」「リンパ管」に回収される。
  • リンパに流入しやすいのは分子の大きなもの。
    • タンパク質
    • 脂質
    • がん細胞
  • リンパ管の回収能力を超えた組織液が貯留すると「水腫」となり、水腫が皮下で起こると「浮腫」と呼ばれる。

 

1.リンパ系の全体像

  • 毛細リンパ管
    • 組織液が最初に流れ込む管。
    • 先端が閉じられた盲端。
      • リンパ体操では盲端を開く為に、「触れる程度」の刺激で3秒かけてゆっくり摩る?
  • 静脈同様に平滑筋が発達していない。
    • 逆流防止弁と筋ポンプで流れる。

2.リンパ管の走行

スルー

3.全身のリンパ本幹

リンパ節だけチェックで後はスルー

 

4.リンパ系の器官

  • リンパ系器官
    • リンパ節
    • リンパ小節
    • 脾臓
    • 胸腺

1.リンパ節

  • 抗原刺激を受け、リンパを作る。
    • 主にBリンパが作られる
      • Bリンパは抗体を産生し、体液中に放出する
      • 液性免疫
  • リンパ洞
    • Tリンパが作られる
      • 食作用が主な細胞性免疫
  • リンパ球の防衛力が不足しているとリンパ節が炎症を起こす。
    • 異物との綱引きに負ける。
  • リンパ節
    • 独立した器官
  • リンパ小節
    • 臓器の内部組織
    • リンパ節、内臓の内部にある。
    • 消化器の粘膜などにも。

 

2.脾臓

  • 最大のリンパ組織塊
  • 内部に血液を貯留する
    • 暗赤色
  • 大食細胞が赤血球を壊し、ヘモグロビンを分解、ビリルビンとなる
    • 脾静脈を経由して門脈へと注ぎ、肝臓に送られる。
      • 肝臓でビリルビンは胆汁の材料となる。

3.胸腺

  • 第一次リンパ性器官
    • 他のリンパ系組織に先駆けて発生する
      • 始まりのリンパ器官
  • Tリンパを作る。
    • Tとは胸腺のT(Thymus)を意味する。
      • つまりTリンパとは胸腺由来のリンパという意味
    • Tリンパは食作用が主。
      • 細胞性免疫のリンパ
    • 抗原刺激に対するTリンパの反応
      • ①Tリンパ本体による捕食作用
      • ②Bリンパの増生、抗体産生を促す
        • Tリンパは免疫の司令塔

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