【最終更新日:2017/10/20】

小豆カイロ

主に秋~冬場に登場する当院の温熱道具です。小豆が含んだ水分を蒸発させることで温熱効果を発揮しますのでとても優しい温熱療法となります。

優しい温熱療法として大活躍

小豆カイロの活躍する季節は「秋~冬」です。機械で温める事も出来ますが、乾式での温熱よりも湿式による温熱の方が圧倒的に効果が高いです。ですので当院では基本的に「湿式」での温熱療法を活用しています。

目・首・肩・お腹を温める

小豆カイロで温めるポイントは主に4つ

  • 目:ほぼ全員が使い過ぎ、緊張し過ぎ
  • 首:デスクワークの人は基本的に使い過ぎ
  • 肩:デスクワークの人は基本的に使い過ぎ
  • お腹:ほぼ全員が使い過ぎ、休む暇が無い

となります。

臨床上でもっと効果的な温熱ポイントが無いかと随分試行錯誤しましたが、結局一番効果的だったのは上記の4カ所です。

冷え性の場合は手足も追加

冷え性の酷い患者様の場合には「手」「足」を追加で温熱する事もあります。これは即効性があって非常に効果的ではあるものの、外側からの温熱に過ぎない為に根本的な解決法には至りません。

運動もしっかりしているのに冷え性に悩む、という患者様の場合は「交感神経優位」のケースが多い用に感じます。常に緊張が残っている為に抹消までの血管ルートが開かずに血液が流れ込んでこないのです。

そういう場合は小豆カイロ等の対処療法を併用しつつ、生活・思考の習慣を見直す「認知療法」的なアプローチも組み込んでいった方が解決の近道となります。

腹部の小豆カイロは自作の業務用サイズです。

首と目は皆さんもよくご存知の市販カイロです。

当院で使っている「首・目」用の小豆カイロ

腹部の小豆カイロは当院自作の巨大サイズ

市販の小豆カイロはとても手軽で経済的なのですが「小豆の量が少ない」という欠点があります。腹部用の小豆カイロは肩用よりさらに小さい巾着袋のようなものです。これでは各内臓をしっかり温熱するには少々熱量が足りません。

そこで当院では市販タイプの3~4倍の量を詰め込んだ自作の小豆カイロを使用しています。

胃腸系をまとめて温熱できるサイズですでの非常に効果的です。

季節を問わず毎日した方が良い。

温熱療法は冬に行る人が多いと思います。当院でも時間の都合上で秋~冬にかけての施術で利用しています。

ですが、時間に余裕があるなら夏場でも春でも取り組みたいくらいです。それくらい四肢の温熱は大切です。野球やサッカー等のスポーツ強豪校ではしっかり夏場でもお風呂に選手を浸からせることが多いですが、あれは大正解と言えるでしょう。

現代はとにかく血流障害が起こりやすい

現代社会はストレスや刺激が多過ぎてとにかく血流障害が起こりやすいです。血流障害自体は生活の中で起きたり収まったりの繰り返しですので問題は無いのですが「障害が起こりっぱなし」となっているのは大いに問題です。

血流障害を改善させるには「リラックス」「温熱療法」が特効薬です。ですのでどちらも同時に実現できる「入浴」は毎日必ず行う方が良いのです。

シャワーなどの場合はあくまで「身体を洗う」「汗を流す」事が目的となる行為になりますが、「入浴」はそれとは別に「リラックス」「血流改善」「自律神経のバランス調整」という目的で取り組むものだと理解しましょう。

同じお風呂場で行うものですが、実は全く意味が違うのです。

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