【最終更新日:2016/01/19】

筋肉がすぐに痩せる人、痩せない人。

筋肉がすぐに痩せる人。筋肉がすぐに痩せない人。

今回は「筋肉」についての考察をしてみます。

よく、筋肉について言われることなのですが、

「筋肉はトレーニングを続けないと一瞬で駄目になる」

という言葉があります。

これは半分正解で、半分は不正解です。

一瞬で駄目になる、衰える人もいれば、中々衰えない、筋肉が頑張る人もいます。

この両者の違いは何処にあるのか、といいますと。

「20代前半までの筋トレの頑張り」

です。

今風の言い方をするなら、「貯筋」といった感じです。私達は筋肉を鍛える事によって、筋繊維の数を増やしていきます。

1本1本の筋繊維の性能は基本的に変わりません。どの筋繊維も等しく膨らみ、等しく縮みます。

では、何が決定的な差になるのか。

「筋肉の内側にある、筋繊維の数」

これです。

筋繊維の数が豊富な人は、物凄く膨らんだように見える筋肉であっても、実は1本1本の筋繊維はそこまで膨らんでいません。

完全に「物量作戦」状態です。

そこそこの負荷で、多くの筋繊維がそこそこ膨らんでいる

「無理のない状態」

ですので、強い負荷をかけなくても、その力は維持されます。

一方、筋繊維の少ない人で、物凄く膨らんだように見える筋肉は1本1本が物凄く無理に膨らんでいる状態です。

極めて高い負荷をかけることで、その太さを実現しています。

ただ、負荷がかからなくなった途端に風船がしぼむようにして、筋肉は一気に細くなります。必死に筋トレをして、筋肉を太くしたのに一瞬でまた細くなる。

それは

「筋繊維を若い時に作っていなかった」

からです。

筋繊維が増えるのは20代前半がピーク。それ以降はただ既存の筋繊維が太るのみ。

だから、筋肉は「体質」なのではなく、若年層時代の「貯筋」にあるというお話。

こういったことを若い人達が知らされていないので、時既に遅し、となっているケースが多々見受けられます。

個人的には凄く残念なお話です。

 

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