木を見て森を見ず
目を向けるべきは「からだ全体」であり
症状の場所、程度ではない
【大切】症状問わず、基本は同じ。
発症当初、どうしても私達は「自覚症状」に目を向けがちです。
- 腰痛の人は腰痛「だけ」意識する
- ヘルニアの人はヘルニア「だけ」意識する。
- 肩こりの人は肩こり「だけ」意識する
私達は自分に起こっている問題は「自覚症状だけである」と考えてしまいます。自分の世界が自覚症状で満たされるのです。
院長の椎間板ヘルニア時代もそうでした。
痛みや痺れで困っている時、私達は大切な事をいつも「ど忘れ」しています。
どんな症状であっても
最善の対処法は同じである
このヒポクラテスの時代から変わらない事実に。
基本は「関節運動」と「食生活」
どの様な症状であっても「筋骨格系の問題」であれば基本となる対処法は2つです。これ以外は全てスルーして構いません。
- 関節運動
- 食生活
この二つに取り組めば必ず変化が訪れます。
1.関節運動
筋骨格系の問題の場合、潜んでいるのは「運動不足」か「過剰運動」です。
〇運動不足
単純に身体を動かしていない。廃用性委縮が起こり出している。
〇過剰運動 ※こちらの方が多い
特定の筋肉ばかり使っており、筋肉の連携が取れていない。
この状態にあります。
「不足」も「過剰」もどちらも「正しい関節運動」は成り立っていません。
ですので、しっかりと本来の可動範囲で関節運動をさせてあげる事が大切です。
「身体を本来の形で使う事」が何よりの対処法となります。
何も難しい事はありません。ノルディックウォーキングや水泳といった全身運動に近い運動を「複合的に」取り入れましょう。家で1分間ジャンプするだけでもとても良い運動です。
できる事からコツコツと
動く程に全身の巡りは改善されていきます。
2.食生活
筋骨格系の問題を引き起こす大きな要因が「肥満」です。体重は数字がそのまま関節への負担となります。ドラゴンボールの重たい胴着を着ている様なものです。
大袈裟ではなく、本当に減量をする事で多くの問題が「嘘みたいに」解決します。私達は「多すぎる脂肪」をまとったマシュマロマンです。減量は身体を覆ってるマシュマロ(脂肪)を解き放ち、貴方本来の力と魅力を取り戻してくれます。
ホントに凄い減量効果
2017年10月13日のヤフーニュースでは俳優の三宅裕司さんが-12kgの減量によって「アレルギー性鼻炎も治った」と述べています。これは決して大袈裟ではありません。
減量によって身体を縛っていたマシュマロ(しつこい)が解かれ、ホメオスタシスが身体の抱えている問題と向き合うだけの余裕を生み出した結果です。
減量がアレルギー性鼻炎を治したのではなく、減量によって起こった身体の変化がアレルギー性鼻炎を治すに至ったという事です。要は体内環境が変わったのです。
ただ、一つだけ勘違いをしない様にして下さい。これはあくまで「三宅裕司さん」の話であり「減量とアレルギー性鼻炎が治る」というのは一般論では無いという事です。
治る人もいるでしょう。でも治らない人もいます。
症状問わず「まず運動」「まず食生活」
世の中には筋骨格系以外にも沢山の疾患・症状がありますが、基本的に解決策は筋骨格系と同じです。
- 「まず運動から」
- 「まず食事から」
- 「まずできる事から」
この認識を持つようにしましょう。
- 「だからできない」
- 「明日から本気出す」
- 「本当はしたいんだけど」
この様な「できない理由」を考える事にエネルギーを使わない様にして下さい。それなら「したくないから嫌だ」と開き直ってドラマでも見てる方が有意義です。人生は楽しく過ごすべきです。
生活に小さな変化を投げ込もう
これ私の決め台詞です。
「運動と食事」を変えるという事は「昨日までの自分を変える」という事です。身体は適応性の塊ですので、新しい生活に適応した「新しい自分」へと変化していきます。
この変化を上手に導くのが健康への道です。
今の時代は「最新の治療法は?」という事ばかり注目されます。でも確かな答えは2000年前から人類の足元に転がっているのです。
自分自身がこの先どんな病気になろうと、どんな症状に悩まされようと
- 「まず運動習慣を定着させよう」
- 「まず食生活を見直そう」
- 「減量しよう」
という認識で自分と向き合えたなら怖い物無しです。
運動+食事=生活習慣=健康寿命
この黄金の健康方程式は絶対に覚えておいてください。健康は気持ち一つで手に入るのです。