【最終更新日:2016/05/10】

生理学9【第二章:血液】 血液の組成と働き

2.白血球

1.白血球の種類について

  1. 顆粒球(65%)
    1. 好中球(最も多い)
    2. 好酸球()
    3. 好塩基球()
  2. リンパ球(30%)
  3. 単球(5%)

2.白血球の役割

  • 食作用、抗体産生などの生体防御反応
  • マクロファージとは単球が組織中へと移動したものを指す。
  • 好中球は炎症の初期に
  • 単球は炎症の慢性期に
  • 膿とは細菌を取り込んで死んだ白血球の集合体
  • 喉には痰の状態で白血球が対細菌・ウィルス用のネットを敷いている。
    • 通常は嚥下作用で飲み込まれるので痰の存在を意識すらしない。
    • 風邪の場合は痰が巨大化し、違和感を生じる。
  • リンパ球は免疫をつかさどる
    • 主にT細胞とB細胞に区別される。
      • T細胞は病原体を直接攻撃する。
      • B細胞は形質細胞化し、抗体産生を行う。実際の攻撃は抗体が行う形。

3.新生と寿命

老化した白血球は脾臓で破壊される。

 

3.血小板

1.機能

  • 止血作用:損傷した血管壁へ凝集する。
    • 1.損傷血管の収縮
    • 2.血小板血栓による一時止血
    • 3.血液凝固
  • 減少すると出血傾向へ
    • 血液サラサラの薬の副作用
  • 増加すると血栓傾向へ
    • 血栓は悪者ではない。本来の役割を持ったもの。

2.新生と寿命

老化した血小板は脾臓で破壊される。つまり血球成分は基本的に脾臓で破壊される。

 

4.血漿

1.成分と機能

  • 血漿は90%が水。その中に「糖」「タンパク質」「無機質」が溶けている。
      • 運搬係。必要なものを届け、不要なものを回収する。
    • 電解質
      • NA⁺/K⁺/Ca⁺/Mg⁺/Cl⁻/HCO₃⁻
    • タンパク質
  • 血液中の老廃物
    • タンパク質からの尿素
    • クレアチンからのクレアチニン
    • 核酸からの尿酸

 

2.緩衝作用

  • 血液のPHは7.4の弱アルカリ
  • 多くの食品は代謝分解で酸性物質のH⁺を生む。
    • 血液は常に酸性に傾き易い。というか常に酸性側に針が振れている。
  • 体内の酸性物質はHCO₃⁻(重炭酸イオン)と反応し中和される。
  • CO2は肺から、H⁺は腎臓から排出される。

3.重炭酸干渉系

  • CO2+H2O⇄H2CO3(炭酸:弱酸性)
    • 弱酸性の炭酸もCO2とH20に分解される
    • CO2は肺から排出。
  • H⁺+HCO3⁻⇄H2CO3
    • H⁺は速やかに弱酸性の炭酸へ中和
  • 他の干渉系
    • リン酸干渉系
    • 血漿タンパク干渉系
    • ヘモグロビン干渉系

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