【最終更新日:2017/10/06】

新しい技術を追う事よりも人間の構造を学ぶ事が大切

身体は昔から不変。

業界では次から次へとテクニックが誕生している

今、整体・カイロプラクティック業界には次から次へと新しい技術が生まれてきています。

  • 過去の技術を否定する
  • 今の技術の凄さを喧伝する
  • 時代の最先端をアピールする

その売り込みのパターンは常に同じです。ここ10年くらいでこの形が定着しました。マーケティングの概念が入り込んだキャッチコピーです。

こういった新しい技術を学ぼうと様々なセミナーを巡る先生が沢山います。それが良いのか悪いのかは誰にもわかりませんが、院長はそういった流れとは少し違う道を歩いています。

掘り下げるはテクニックより「人間そのもの」

手技療法が生まれたのは古くはヒポクラテスの時代だと言われています。人間の身体はその時代から基本的には何も変わっていません。細かい微調整的な変化は随時生まれていますが、人間の骨格や筋肉の基本構造はそこまで変化はしていません。

つまり、働きかける対象は1,000年単位で殆ど変化が無いのです。

変わったのは構造ではなく「質的なもの」となります。

  1. 内臓の強さ
  2. 筋肉の強さ
  3. 内臓と筋肉のバランス
  4. 食生活
  5. 生活環境

こういったものが時代の中で変化をして今に至っているのです。

  • 江戸時代から新たな筋肉が加わった?
  • 明治時代から新たな酵素が生まれた?
  • 大正時代から新たなホルモンが誕生した?

何一つ変わっていません。

変わったのはその体の扱い方です。自動化・効率化が進み身体をドンドン偏った使い方しかしなくなりました。

運動させる筋肉は余り使わない時代となり、消化吸収などの作業をする筋肉、つまりは内臓を沢山使う時代になっています。

つまり、基本的に身体の機能性は何も変わっていないのです。使い方が変わっただけで。

テクニックは時代の中で隆盛します。ですがそんな流れの中でも対象となる身体は「基本的に不変」の状態を保っています。

掘り下げるべきは隆盛するものか不変のものか。

答えは明白ですよね。

当院では「不変のもの、人間の構造と仕組み」を掘り下げる事に注力をしています。

テクニックは後から勝手に生まれていく

テクニックは何故生まれるのか?

そもそもテクニックとは何か?

何だか禅問答の様になりますが、それは「掘り下げた人間論」の先に出てきた「型」といえます。

  • 人間の身体に対する理解
  • 構造に対する理解
  • 仕組みに対する理解

この掘り下げた理解・見解のもと、纏められた「最適・効率的なアプローチ」がテクニックです。つまりはテクニックを生み出すのは「人間に対する知識と理解と解釈」という事です。それが無くてはテクニックは1000%生まれません。

テクニックは明確な目的と、対象物に対する知識と理解が不可欠です。

逆を言えばその両者が揃っていればテクニックは勝手に頭の中におりてきます。

テクニックを学んでも身に付かないのは「形を真似るだけ」だから

どうして世の中にこれだけのテクニックが生まれては消え、生まれては消え続けているのか。

それは「身に付かない」からです。

テクニックをマスターする為に必要なものは以下の二つです。

  • テクニックの目的
  • テクニックの対象物への理解

テクニックのセミナーではこのどちらも余り重要視しません。

主に臨床での「技術」部分をメインに学びます。上記の2項目は「座学」という認識で余り重視されません。どうしても臨床優先で「触ってナンボ」という形になります。

だから「身に付かない」のです。ただの見様見真似のテクニックとなってしまう。

「練習しなくては上達しない」

これがセミナーで飛び交う言葉なのですが、闇雲に練習をしても上達はしません。結果、カイロプラクティックの世界では「鳴らし屋」が大量に生まれました。

「なったら矯正成功」という間違った認識が浸透してしまったのです。

これが「理解無きテクニックの模倣」の末路です。

テクニックを身につけるには「土台の理解」が必須

テクニックが働きかけるのは必ず「人間の身体」です。その人間の身体についての知識が足りなければどんな優れたテクニックを学ぼうとも身に付きません。

  • テクニックに込められた想い
  • テクニックの目的
  • テクニックの正しいアプローチ

これらは全て「アプローチ対象である人間の身体」への深い理解が大前提となっています。そこが抜け落ちているケースが多過ぎるのです。

根本治療を謳う治療家・施術家が増える一方で、自身が仕事に対する「根本理解」が抜け落ちている。そんなシュールな状況が本当に起こっています。

優れた治療家・施術家は「基礎が極まっている」

前置きが長くなりましたが、これだけは覚えておいてください。

優れた治療家・施術家は例外なく「基礎を極めている」という共通点があります。新しい何かに手を出すという事は決してありません。

ただただ、基礎を磨き続けて自分の型を作り出しただけです。

ですので「テクニック」の本質は「基礎の集積」に過ぎません。ですがそれが最も難しいのです。

極まった基礎はオーケストラの様に全体でまとまり、無駄のない動きを作り出します。掘り下げた知識と積み重ねた基礎の集合体が「本当のテクニック」です。

自分にとって理想の先生・院を探す場合は

  • 「基礎を大切にしているかどうか」
  • 「自分の哲学をしっかり持っているか」

を必ず確認するようにしましょう。ここは本当に重要なポイントになります。

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