【最終更新日:2017/08/07】

最密位とは

最密位

関節を矯正する際に、必ず出てくるのが「最密位」という言葉です。

これはどういう事かと言いますと、関節を矯正する際の患者さんと施術者の位置関係を示す言葉で、患者さんの関節を可動制限の限界位置まで可動をさせ、そこに施術者側の身体の中心軸を矯正圧をかける関節に限界まで接近させ、「さぁ、今から矯正圧をかけるぞ!」となる矯正一歩手前の状態を指します。

これが矯正に関しては最も基本となる項目であり、同時に最も重要なポイントになります。

如何に最小限の力と負荷で最大限の効果を引き出すか。それは全て、この最密位にかかっているのです。

この最密位が甘いと、圧が関節に襲い掛かる「乱暴な矯正」となります。

本来の矯正はターゲットとする関節部位に1本の針を通すように1点に圧を集中させなくては成り立ちません。

患者側、施術側共に正しい姿勢をとることによって特定の関節へと圧が集中するように段取りを組み、集まっている圧に対して最後の「必要条件」としての刺激を送る。それが本来の関節矯正です。

それにはやはり一つ一つのテクニックの意味・目的を理解し、矯正圧を加える瞬間だけでなく矯正をかける前の段階、患者側の位置取り(PP:ペイシェントポジション)と施術側の位置取り(DP:ドクターポジション)の意味も理解をした上で段階を踏まなくてはいけません。

矯正の上手下手は、触診の差も大きいですが、この矯正に至る段階をしっかりと理解した上で行っているかどうか、そこにも大きく関わってくると思います。

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