【最終更新日:2016/07/26】

解剖学46 【第10章:運動器系】 3.体幹:胸部

3.体幹の局所解剖

1.胸部

  • 1.胸郭
  • 2.胸部内臓
  • 3.上肢帯

1.胸郭

  • 胸郭の上半分は前後方とも下記要因により補強される。
    • 前方:大胸筋と鎖骨
    • 後方:肩甲骨とこれに付着する筋
  • 胸郭の構成要素
    • 骨性胸郭
    • 肋間筋
    • 付帯する結合組織
  • 肋間筋を主体とした「結合組織性胸郭壁」の厚みは数ミリ程度。
  • 横隔膜直下の臓器も胸郭に入る。
    • 一部の胸腔臓器(肝臓や腎臓など)
  • 頚切痕は胸腹部の基準点となる。
  • 胸骨角は第二肋骨の付着部、気管の分岐レベルを示す指標
  • 第7肋骨までが真肋
  • 8以下は仮肋(肋軟骨は1つ上位の肋軟骨に結合する)
    • 7を始点として肋骨弓を形成する。
  • 11,12肋骨は浮遊肋で遊離端で終わる。
    • 側腹筋の奥で触れる。
      • お腹を凹ませてもらうとわかりやすい。
  • 12は横隔膜・腰方形筋・固有背筋の付着部としての指標になる。

2.鎖骨胸筋三角(鎖骨下窩)

  • 大胸筋
  • 三角筋
  • 鎖骨

から作られる窪みで、烏口突起に触れる事が可能。

2.腹部

  • 腹壁を構成する筋肉。
    • 腹直筋
    • 側腹筋
    • 腰方形筋

1.臍部

2.下腹部

  • 皮下脂肪が無い
  • スカルパ筋膜は鼠径靭帯より数センチ下方で大腿筋膜と結合する。

3.鼠径部

3.会陰

  • 骨盤部の外壁の大部分は臀部、大腿部で覆われている
    • 臀部の割合が大きい
  • 体表に表れるのは、左右大腿の間の狭い領域
    • 会陰部に限られる。
  • 恥骨下肢、坐骨枝、坐骨結節が触れられる。

4.背部

1.脊柱部

  • 後正中溝の皮下には脂肪分がなく、筋膜・腱膜もこの線を跨がない。
    • 棘突起の先端を明らかに触れる事が可能。
  • Tは中位では2椎下まで棘突起が伸びるので、棘突起の触診からの椎骨レベルの同定は慎重に。
  • 浅背筋の起始部は腱膜性になりがち。
  • 後正中溝の両側の盛り上がりは固有背筋によるもの。
    • 腰部・項部で特に明確になる。
  • 固有背筋の内側部 → 横突棘筋からなる。
    • 外側部の最長筋・腸肋筋は脊柱傍線を超え、肋骨角を縦に連ねて稜まで広がる

2.肩甲間部

  • 脊柱傍線と肩甲骨内側縁の間を肩甲間部という。
  • 僧帽筋の下に菱形筋がある。
  • 肩甲骨内側縁に沿って浅背筋に分布する脛横動脈/静脈の枝と肩甲背神経が下行している。

3.腰背部

  • 腸骨稜の後部から、下位の胸椎棘突起まで広がる広大な起始腱膜をつくる。
  • 広背筋の腱膜と固有背筋の胸腰筋膜が癒合したものが腰背腱膜と呼ばれる。

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