人は1人1人違う
例え同じ症状でも、
そこに至った道が違う
施術は常に「その人専用」
であるべきなのだ
業界は結構「世紀末」
ここ10年くらいの特徴ですが、業界には実にわかりやすいセミナーが爆発的に増えました。
- 「どんな腰痛も30秒で取れる!」
- 「どんな肩こりも60秒で解消!」
- 「ヘルニアの痺れも10秒で解消!」
こんな事を堂々と宣伝する専門家がいて、そこに集まる専門家が沢山いるのです。
大丈夫かこの業界。
「秒速で1億稼ぐ」のセミナーに集まる類の人が増えています。
施術は方程式ではあてはまらない
今も昔も変わらない真実。
「病に歴史あり」
人間の症状は全てが「日常の積み重ね」によります。そして、その日常とは「個人で異なる生活」です。生活は完全に「オーダーメード」です。
つまり、同じ症状で悩んでいても、その発症プロセスは各人バラバラであり、解決策も当然バラバラです。さぁ大変だ。
こうなるとAさんの腰痛に効果的な「必殺技X」が、Bさんの腰痛には余り効果が出ないという事が頻繁に起こります。
ここで「セミナーで大枚はたいたあらゆる腰痛を治す方法【X】が通じない!なんでやねん!」と頭を抱える先生がセミナー参加者と同じ数だけ生まれます。
「何でやねん」
ではなく
「当たり前」
やがな
人間は型にはまった生き物ではありません。1つの方程式で全ての解が出る訳では無いのです。
それがわからない人は大抵同じ道を辿ります。真夜中に看板をそっとおろして「あらゆる腰痛が10分で消滅!究極の真・中村メソッドX:Ver2!」を売り始めるのです。
悲劇は患者さんだけの話でありません。施術家の側でも「何処かで見た様な話」がそこら中で循環しています。
答えは「からだ」に聞くしかない
身体は情報に溢れています。1人1人に最適な施術を導き出すには「1人1人のからだ」に直接問いかける方法しかありません。
しなくちゃいけない事だらけ
来院される患者様は「竹馬の友」ではありません。初診の時が初対面です。なので調べるべき事が沢山あります。
- 問診
- 視診
- 神経検査
- 筋力検査
- 関節運動検査
患者様から伝えられた日常の情報と身体の状態をすり合わせて「身体の今」を知り「身体が今求めるもの」を探っていく。導き出された答えが「その人専用の施術」です。
- Aさんには骨盤を中心に。
- Bさんには肩甲骨を中心に。
- Cさんには頸椎を中心に。
基本の流れは共通でも、それぞれの身体にあった分岐ルートが生まれます。これが本当のオーダーメード施術です。そしてこれは2~30分で準備できる様な底の浅いものではありません。できるかそんなもん。
施術を30分前後で仕上げる全ての先生に「手技を舐めるな」と師匠の代わりに言いたい。未熟者の私にはとても言えない台詞です。
私だったらこうする
最後に決めるのは皆さんです。ただ、僭越ながら私の意見を述べますと
- 施術時間が20分~30分
- 貴方だけのオーダーメード施術
この記載があった時点で私はそのホームページをそっと閉じます。え?40分なら大丈夫かですって?昔の人は含蓄ある言葉を残してくれました。「五十歩百歩」という言葉を。
ヘルニア時代、私は名古屋市昭和区で最も「ハズレ」を引き続けた男だという自負がある。そんな私の助言は少しくらい聞いても損はしないと思います。
だがしかし、決めるのは貴方だ。