【最終更新日:2018/08/23】

自転車の運動効果について

実家のカレンダーに「自転車が身体にいい理由」という説明がありました。からだの専門家として、更には自転車通勤7年目として言いたい事があったのでここでまとめておきます。

自転車が身体にいい理由 by カレンダー

  1. ハムストリングス:ペダルを引き上げる時に使う
  2. 内転筋:つま先を真っ直ぐにしてこぐと鍛えられる
  3. 腓腹筋:踏み込み動作から引き上げ動作に移る時に収縮
  4. 大腿四頭筋:ペダルを踏みこんだ時に使う
  5. 中殿筋:膝を正面に向けてこぐと使う
  6. 大殿筋:ペダルを最下部に向けて踏み込む時使う。

これがカレンダーで説明されていた「自転車が身体にいい理由」です。

寝言は寝てからにしてください。と言いたくなりました。

自転車で主に使う筋肉

  1. 大腿四頭筋:殆どこれのみ。

他の筋肉についての説明は半ばこじつけです。大殿筋なんて自転車選手で最も「弱りがち」な筋肉なので、必ず別途強化が必要となる場所です。

内転筋や腓腹筋も使わない事はありませんが、「自転車ならでは」の運動レベルを示すものではありません。誤差の範囲です。

無理やり健康運動にしたがる風潮はどうだろうか

自転車は元々「膝に負担が少ない」事が注目された道具です。健康志向の話題に乗っかってきていますが、決して健康的な乗り物ではありません。

そもそも、自転車とは「力を効率よく変換する為の道具」であって、しっかり身体を使うのとは対極のものだからです。その点を勘違いしている人が多い気がします。

少ない力で大きな推進力を。

それが自転車最大のポイントなのです。

本当に健康を求めるのであれば、自転車から降りて「徒歩」にしましょう。ウォーキングは自分の力で前に進む必要がありますので、とても健康的ですし、この写真が説明している筋肉の多くをしっかり使ってくれます。

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