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変形性股関節症

令和に加わる現代病

姿勢がもたらす関節異常

椅子と人間の相性は悪い

変形性股関節症について

非常に増えています。自覚症状が無いものの、検査をすれば一目瞭然で股関節に問題を抱えている人が増えています。

それも男女問わず、世代問わずが厄介です。

変形性股関節症の主な症状

変形性股関節症は比較的わかりやすいです。

  1. 股関節の運動制限を受ける
  2. 体重を掛けると雷が走り支えられない

初期症状は「1」です。「2」はかなりの時間を掛けて進行した股関節の姿です。既に股関節における「骨棘」形成が起こっていてもおかしくありません。レントゲンによる確認が重要なタイミングとなります。

できれば「1」の間に股関節への対処をしたいところですが、如何せん多くの人は「これくらいなら大丈夫」と我慢してしまいます。その結果「2」の状態を迎えてから慌てて来院されるケースが多く、どうしても回復が長引いてしまいます。

股関節に何が起こっているのか?

違い分かりますか?

変形性股関節症を起こしている股関節。それは上図の様な状態にあります。股関節の凸凹の隙間が無くなっているのがわかりますか?骨と骨の間に挟まっているクッション材(半月板)がすり減ってしまった状態です。

とても小さな隙間ですが、この隙間があるから股関節は自由に動けて負担をしっかり上下に受け流すことができるのです。

ちなみに状況がもっと酷くなると「骨棘」が形成されてしまいます。

骨棘は膝関節や肩関節、腰で良く言われる骨の形成現象ですが、股関節でも普通に起こると私は思います。むしろ股関節で怒らないとおかしい。

変形性股関節症は元に戻るのか?

まず理解が必要なのは「変形性股関節症」とは「変形した股関節が原因となって生じる症状」となります。

元に戻る、ないし改善する可能性があるのは「症状」の話であって「変形した股関節」ではありません。そこだけは誤解しない様にして下さい。

基本的に股関節の半月板、形成された骨棘は「不可逆」です。つまり「一方通行」です。摩耗したもの、新たにできたものは消えませんし元には戻りません。「変形はそのまま」となります。

「歯」「眼」と同じだと思ってください。大切に使えば一生物ですが、雑に扱えばあっという間に傷ついていきます。

症状の変化を目指す

変形した股関節自体は元には戻りませんが、症状は別です。改善していく可能性があります。

元々、股関節に変形が起こるという事は「偏った荷重」を常にかけ続けていたからです。だからその「偏った荷重」に適応する形で骨棘形成が始まります。

そこで「本来の荷重」に戻してあげれば股関節に掛かる負担は改善され、症状に変化が生まれるのです。左右の股関節に負担を均等化させるのです。

変形性股関節でできる事。すべき事はそれが全てです。如何にして偏った荷重バランスを左右均等にするかです。

色々すべき事がある

変形性股関節症の対応として「股関節荷重を左右均等にする」と述べました。

実はそれが結構大変で、色々としなくてはいけない事があります。

  1. 真っ直ぐ伸びる膝関節を確保
  2. 内臓による股関節圧迫の開放
  3. 胸郭による内臓圧迫の開放
  4. 巻き肩・猫背による胸郭の圧迫を開放

この様な段階的な調整で「股関節が自由に動ける環境」を整える必要があります。

そして動ける様になった股関節を「実際にキチンと使う」という動作訓練と習慣化が必要となります。

変形性股関節症の根本的な改善とはここまでやって成り立つものなのです。

違和感を感じてすぐに来院された場合は早い段階で回復へと向かいますが、多くの方は骨棘形成が進んだ状態で来院されますので、上記の段階を1つ1つ確実に踏んだ上での対応となります。

ですので、どうしても長期化しがちです。

俊カイロで行う事

当院では変形性股関節症で悩む方へのアプローチは「全身調整」です。

やっぱり全身調整

変形性股関節症は股関節を施術しても根治には至りません。日常的に抑え込まれた股関節ですから、牽引や温熱、マッサージといった処置はとても心地よいと思います。ですが、それでは全体の荷重バランスは変化しないのです。

必要なのは「左右の股関節を抑え込んでいる要素を全て取り除き、バランスを整える事」です。それには全身調整は避けて通れません。

股関節が痛いから股関節が悪いのでは無いのです。

負担に耐えていた身体の中で股関節が一番早く限界を迎えて悲鳴をあげた。ただそれだけの事なのです。

症状が何処かに出てきた時、問題は既に全身へと波及しています。ただ自覚症状が無いだけで。

それを整えるが当院の役割です。

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