【最終更新日:2016/07/26】

解剖学49 【第10章:運動器系】 4.上肢

1.上肢の筋

  • 上肢の筋は主に4つから構成される。
    • 1.上肢帯の筋
    • 2.上肢の筋(上腕)
    • 3.前腕の筋
    • 4.手の筋

1.上肢帯の筋

  • 腕神経叢の支配
  • 上肢の骨から起こり、上腕骨につく
  • 肩関節の外転・内転・回旋を行う。
  • 三角筋以外の上肢帯筋は肩甲骨を前後から挟む形で起こる。
    • 上腕骨に停止する。
      • 前方:小結節
      • 後方:大結節

1.三角筋

  • 肩の丸みをつくる筋肉
    • 前(屈曲)・中(外転)・後(伸展)の三分類
  • 三角筋単体では水平までの外転が限界。
    • ※棘上筋が働かない場合は外転運動そのものが不可能
    • 水平以降は僧帽筋・前鋸筋などが肩甲骨を回転させ、関節窩を上に向ける事で可能になる。
  • 【備考】
    • 三角筋中部の繊維は上腕骨の長軸方向と平行に走る。
    • 腕が体幹に沿って下垂している場合(棘上筋が機能不全)、腕を挙上するだけに留まる。
    • 棘上筋の収縮が「外転のきっかけ」となる。
      • 僧帽筋中部繊維の角度を上げる働き。

2.棘上筋

  • 棘上窩から起こり、肩関節上方を腱となって大結節に停止する。
  • 腱は関節包に癒合し、関節を強化する。
  • 肩峰と腱の間には肩峰下包が挟まる。
    • 滑液包
  • 三角筋との間には三角筋下包が挟まる。
    • 滑液包
  • 三角筋下包と肩峰下包は連続している滑液包である。
  • 棘上筋の腱、滑液包には加齢で変性が起こり、石灰化、断裂が起こる事もある。
    • 外転によって肩に疼痛が起こる→五十肩。

3.上腕骨を回旋させる筋群

  • ローテーターカフ(4筋:回旋筋腱板)
  • ●前面
    • 肩甲下筋:内旋
      • 肩甲下窩から起始
      • 小結節に停止
  • ●後面
    • 棘下筋:外旋
    • 小円筋:外旋
      • 棘下窩と肩甲骨の外側縁から起始
      • 大結節に停止
      • 小円筋と棘下筋はほぼ1体の筋。
  • ローテーターカフの腱は関節包に癒合することで肩関節を強化する。

4.大円筋

  • 肩甲骨の下角から起こる
  • 広背筋と並んで上腕骨の小結節稜に停止
  • 肩関節を内転・内旋する。
  • 筋の断面が「円」から名付けられた。
  • 大円と小円は全く別の筋肉
    • 役割も支配神経も異なる。
  • 大円筋と小円筋の隙間は腋窩隙と呼ばれ、上腕三頭筋により内・外に2分される。

 

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